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日本野鳥の会オホーツク支部ブログ

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【第3回海岸調査講習会】110416

2011年4月16日 小清水町・浜小清水海岸

3回目となる海岸調査講習会を実施しました。2006年春に起きた知床半島を中心とするオホーツク海沿岸地域における油汚染海鳥大量漂着事件以降、私どもでは毎年4月に海岸調査を当会の会員をはじめとした有志の方々のご協力を得て実施しておりますが、調査の考え方や方法を実地で体験していただくために昨年からこの講習会を開催しております。

今日は7名の参加者で浜小清水前浜のキャンプ場東側海岸往復約1,5kmを歩き、漂着物の有無等を調べました。結果は次の通りです。

・ウミガラス類頭骨×1

・ハシブトウミガラス頭骨×1

・種不明鳥類叉骨×1

・種不明鳥類上腕骨等肩から腕にかけての骨×3

・種不明鳥類脚部の骨×1

・イルカ類椎骨×2

・アザラシ類上腕骨×2

※それぞれが散在している状況だったため漂着物の確認数としては数が多くなったものの、死亡個体の実数としては2~3羽のウミガラス類と、アザラシ、イルカ各1頭程度なのかも知れません。

生体としては、始点でクロガモ♂1羽、ホオジロガモ♀1羽、ウミアイサ♂1羽が確認されました。

死体(骨)、生体いずれも油の付着等は確認されず、また油自体の漂着や、ドラム缶などの油関係漂着物も確認はありませんでした。これが当然なのではありますが、何もなかったということは素直に喜びたいと思います。油関係の確認はありませんでしたが、多数の骨が見つかったことで、講習会としては濃い内容になったかと思います。

いざという場合には、実際に海岸を歩いて漂着物や衰弱個体の有無、海上・海岸の変化の有無を見極めることがとても大切になってきます。一人でも多くの「即戦力」を確保できるよう、この講習会は今後も継続して実施していきたいと思います。

ご参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。

参加者数:7名(内訳:小清水町2名、網走市3名、津別町1名、遠軽町生田原1名)

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