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【定例探鳥会報告】140706/紋別市オムサロ原生花園

オオジュリン

オオジュリン

ノビタキ

ノビタキ

ノゴマ

ノゴマ

ベニマシコ(撮影:A.S.さん)

ベニマシコ(撮影:A.S.さん)

アオバト(撮影:A.S.さん)

アオバト(撮影:A.S.さん)

2014年7月6日 紋別市オムサロ原生花園

今朝の紋別は曇り空。気温は12℃ほど。浜風が吹いて、肌寒いスタートとなりました。
まずは開始早々、駐車場の西、国道を挟んで向かい側の灌木にオオジュリンがとまってさえずっているのを確認。それを見ていると、ノビタキ、アオサギ、カワラヒワ、ハイタカ、オジロワシ、ベニマシコ、ニュウナイスズメ・・・と次から次へと鳥が出現、なかなか先へ進めません。

しばらく堪能したところでようやく遊歩道を通って原生花園の中へ。オオジュリンの姿と声がやはり目立ちます。ノビタキは巣立ち雛に餌を運ぶ♂が見られ、そのほか、目立つところにとまってジッジッジッジッ・・・と鳴きながら私たちを警戒する様子のつがいの姿も見られました。こういう時は近寄らないか、もしくは素早く通り過ぎるべきです。よく見えるからと言って立ち止まり、じっくり観察・撮影をしていると、幼鳥へ十分に餌を運べないなどの悪影響が出てしまう可能性が高いからです。今回も、全員である程度遠ざかってから様子を伺うと、ノビタキ夫妻は警戒をやめ、♀が餌を運びはじめました。その状況も観察して頂けましたので、鳥たちが警戒していることを察知することの重要性と、察知した場合の対処の方法について、ある程度ご理解頂けたのではないかな、と思います。

歩を進めると、今度はノゴマが現れました。ハマナスの花に囲まれて、喉の朱色を見せつけるように一生懸命さえずる姿がとっても愛らしく、軽やかな声質と相まって、観察しているこちらは自然と笑顔になります。気持ちが晴れ晴れとします。これがノゴマの力です。
池に架かるオムサロ橋まで来ると、オオジュリンの多さが一層際立ってきました。あちらこちらでさえずっています。遠くの海岸の杭にはオジロワシの姿。頭上には群れ飛ぶアオバト。空は少し明るくなり、ほのかに暖かくなったな・・・と感じました。
ここでUターンし、駐車場へと戻り、鳥合わせをして解散としました。2時間弱の観察でした。

オムサロ原生花園は目線の高さで比較的近くから観察・撮影でき、訪れる方も少なくありませんが、野鳥たちに悪影響を与えないよう十分に配慮しながら観察・撮影している人は残念ながら多くない印象を受けます。観察圧・撮影圧を最小限に留めるよう、私たち人間の側は常に気を配ることが大切です。人間本位の観察・撮影は自然破壊行為と同じです。私どもも十分に気をつけて探鳥会を実施していきたいと思っておりますが、個人的に楽しまれる皆さまにおかれましても素晴らしい自然と鳥たちを守るため、どうか「一歩下がる勇気」を持って観察・撮影をなさいますよう、よろしくお願いいたします。

【確認種】キジバト、アオバト、カワウ、アオサギ、カッコウ、オオセグロカモメ、トビ、オジロワシ、ハイタカ、アリスイ、ハヤブサ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、シマセンニュウ、コヨシキリ、ノゴマ、ノビタキ、ニュウナイスズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、アオジ、オオジュリン(以上、26種)

【参加者】22名(内訳:紋別市1名、北見市5名、興部町2名、雄武町1名、滝上町3名、湧別町1名、遠軽町生田原1名、津別町1名、小清水町2名、旭川市1名、札幌市2名、長野県2名)

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