2014年10月18日
9時から、網走市の道立オホーツク公園てんとらんどにて巣箱清掃を行いました。
同公園は網走市街を見下ろす丘の上にあり、広大な敷地の中に、様々なタイプの森やパークゴルフ場、オートキャンプ場などの施設があります。
オートキャンプ場を利用されている方などの中から希望があれば観察会を兼ねて自由に参加して頂こうと公園事務所さんがPRしていたのですが、今日は残念ながら一般参加の方はいらっしゃらず、支部会員有志8名での清掃作業となりました。
てんとらんどの森には、現在23個の巣箱が架けられています(昨年の報告もご参照下さい)。
今回は、広葉樹林からカラマツ林、そして素材ゾーンへとまわり、順次巣箱の状況を確認し、清掃や補修を行いました。
巣箱掃除で何が楽しいかといえば、「中身」の観察です。
巣箱はまるで玉手箱。何が出てくるかは開けてみてのお楽しみです。
掃除をしながら、巣箱の中身をみんなで観察しています。
巣箱は空のものもありますが、中には苔や綿などの繊維、獣毛(主にシカ)などの巣材がぎっしり詰まっているものもあります。
ある巣の中には卵が一個。残念ながら孵化しなかったようです。巣材の種類や卵の大きさ・色・模様などから、ヒガラのものと思われます。ほかの卵は無事だったのでしょうか、気になります・・・。
フクロウ用の大型巣箱の中には、元から入っていた木くずのほかに、崩れたスズメバチの巣やドングリがいくつか入っていただけでした。ドングリはカケスが入れたのかも知れません。
巣箱は小鳥だけではなく、いろいろな生き物が利用します。てんとらんどのような森では、写真のヒメネズミがよく利用しています。中で子供を産み、育てているようです。結果的に驚かせてしまって申し訳ない気持ちです・・・。
途中、公園事務所さんのご厚意で珈琲&お菓子の休憩を挟みながら、お昼過ぎまで作業を続け、前年新しく設置した10個の巣箱を含め、合計23個の巣箱を全て確認することができました。
結果をまとめますと、カラ類が利用したと思われる巣箱が6個、ヒメネズミが利用したと思われる巣箱が10個、ハチ類が利用したと思われる巣箱が3個でした(重複あり)。カラマツ林に設置した38番の巣箱ではヒガラと思われる卵が1個みつかりました。
落下していた巣箱もありましたが、前年、巣箱を架けた木にピンクテープを付けていたため発見しやすく、作業もスムーズに進みました。
作業中には「バードウィーク展でオリジナル巣箱を募集しては?」「コウモリ用の巣箱も架けたいね」などのアイデアがたくさん出ました。そのうちのいくつかでもいずれ実現できたら・・・と思います。
最後になりましたが、公園事務所さんには大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。ありがとうございました。珈琲とお菓子、どうもごちそうさまでした。
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2014年10月18日現在、巣箱の状況は以下の通りです(計23個)。
広葉樹林(博物館前、新トレイル)……15個
カラマツ林……7個
フクロウ巣箱……1個
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川崎支部長をはじめ、参加いただきました皆さんお忙しい中、巣箱清掃を実施していただき誠にありがとうございます。
毎年この実施報告を楽しみにしています。巣箱の中はどうなっているのかが非常に楽しみでワクワクします。今年もヒメネズミが利用していたんですね。ヒメネズミにとっては人間が作ってくれた安全なアパートって感じですね。(家賃も無料で)
コウモリ用の巣箱というのも面白いですね。また楽しみが一つ増えそうです。
本日は寒い中、巣箱清掃をありがとうございました。次年度は我々公園側でも上手に周知を図り、多くの方に参加していただければと思います。
コメント オホーツク公園
2014年10月19日 9:01 AM
いつも何かとご配慮頂きまして、どうもありがとうございます。
コウモリ用の巣箱など、実現へ向けて検討していきたいと思っています。またご相談させて頂きますので、よろしくお願い致します。
コメント Webmaster
2014年10月19日 8:02 PM