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日本野鳥の会オホーツク支部ブログ

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【探鳥会報告】100530/遠軽町・がんぼう岩

2010年5月30日 遠軽町・がんぼう岩

ここ数日はまるで季節が冬に逆戻りしたかのような寒さとなり、冷たい雨や場所によっては雪が降るほどの切ない天候が続いていたオホーツクですが、今日は久々にお天道様が本気を出してくれました!遠軽町のシンボル「瞰望(がんぼう)岩」も青空を背景にくっきりはっきりです。

開始前、集合場所で参加者の皆さんにご挨拶していると、若いハヤブサも挨拶に来てくれました。奥の森からはキビタキやオオルリの声も聞こえてきます。

まずは崖に止まって一休み中のハヤブサを全員でじっくり観察してから、遠軽神社裏手の鎮守の森をゆっくり登っていきます。

神社の境内や森の散策路周りにはたくさんの花木や野草があって毎年楽しませてくれるのですが、今年は寒い日が続いているため開花が軒並み大幅に遅れているようです。ちょっと残念ですが、まあこれも自然のことですから仕方ありません。

がんぼう岩の頂上まであともう少しというところで、眼下の崖からキセキレイのような声が・・・。一度はっきり「これはキセキレイですね!」と言ったものの、聞いているうちになんだかだんだん自信がなくなり、あれか?いや、あれでは?まさかアレ!?などと一悶着がありましたが、しばらくして「チチン、チチン・・・」と飛び去っていく声が・・・。やはり、キセキレイで間違いなかったようです(のちに下界へ降りてから鳴いていたあたりを見上げてみたら、確かにキセキレイが木に止まって鳴いていました→見ることのできない崖の隙間で子育てしているのかも知れません)。

頂上でしばらく小休止を取った後、下山開始です。歩き始めてほどなくして、キビタキの♂♀が姿を現してくれました。どうやら、♂が♀に求愛給餌をしている様子。滅多に見られない光景に、歓声が上がります。

その後、コサメビタキの声と影を堪能(?)してから、急な階段をゆっくり降ります。この階段は知る人ぞ知るオオルリポイント。さえずりが聞こえてきます・・・と、誰かが「頭の上のアレは何?」。見やると、確かに頭上高い位置に小鳥のシルエットが。双眼鏡で確認すると、まさにオオルリです。全員で首を真上に向け、「あー」とか「うー」とか言いながら観察します。すぐに飛び立ってしまいますが、飛んでいく方向を目で追っていくと、あっ2羽、あっ3羽、あっ♀!!と、なんだかすごいことに。

どうやら♂が3羽ほどおり、♀を巡って激しいつばぜり合いをしていたようです。森のちょっと奥の方で、常に何羽かのオオルリがちょこちょこと動いているという状態がしばらく続き、スコープで見る人、写真を撮る人、そんなコーフンしている人々を見て楽しむ人、各人それぞれたっぷり楽しむことができました。

そんなこんなでふと気づいたら2時間半。いつもよりちょっと長めではありましたが、その分じっくりオオルリ・キビタキ・ハヤブサを堪能した探鳥会となりました。アメリカから探鳥旅行で来られ、探鳥会に参加してくれたご夫妻もたっぷり楽しんでいただけたようでした(通訳のDさん、ありがとうございました)。今回は年齢が2歳から80歳代まで、地域は地元遠軽町からアメリカ・カリフォルニア州までと、これぞ「生物多様性」というようなメンツでの探鳥会でした。楽しかったですね。参加者の皆さん、お疲れさまでした。

確認種:ハヤブサ、キジバト、アオバト、ヤマゲラ、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヤブサメ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、 シジュウカラ、ゴジュウカラ、アオジ、カワラヒワ、ベニマシコ、スズメ、ニュウナイスズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト(以上22種類)

参加者:29名(内訳:遠軽町〔生田原含む〕6名、湧別町3名、紋別市2名、北見市11名、網走市3名、小清水町2名、アメリカ・カリフォルニア州2名)

次回の探鳥会は6月20日(日)小清水原生花園で行います。参加される方は午前6時までにインフォメーションセンターHana(JR原生花園駅前)の駐車場へお越しください。参加料、事前の申し込みなどは必要ありません。ご旅行中の飛び入り参加も歓迎です。是非お気軽にご参加ください。

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