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【探鳥会報告】120805/濤沸湖

2012年8月5日 濤沸湖

当地方は昨夜から雨。時々小降りにはなるものの降り止んではくれないまま、探鳥会開始の時刻を迎えました。

これまでならば濡れ鼠となりながらガンバッテの探鳥会なのですが、これからは違います。この春にオープンした「環境省濤沸湖水鳥・湿地センター」に入り、センターの中から観察することとしました。センターがオープンしてから私どもの探鳥会を濤沸湖で開催するのは今回が初めて。センターを「初めて見る・入る」という方も多く、ちょうど良いお披露目会となりました。

センター内はさすがに快適です。湖に面した観察スペースが十分にあり、フィールドスコープも数台設置されているので、屋内にいながら干潟のシギなどを観察することができます。一時間半ほどシギチを丹念に観察したり、展示物に触れてみたり、参加者それぞれがきままに過ごして終了としました。カワセミも一瞬姿を現しましたが、良いところには止まってくれず、残念でした。

濤沸湖のシギチシーズンはまだ始まったばかりです。今は夏羽が残った成鳥が多いのですが、今後は幼羽の個体が群れでやってきます。憧れのあんな鳥やこんな鳥が見られたりします。近郊にお住まいの方はもちろん、遠方の方も是非、晩夏から秋のオホーツク、シギチのオホーツクへお越し下さい。

ちなみに・・・。

このセンターには現在のところ、野鳥や湿地の生態系などに精通した職員の方が一人もおられません。地域の方々はじめ、遠方からも大勢の方々が来館されます。児童や生徒さんの見学もこれから増えてくるでしょう。そうして来館された方々に、濤沸湖やこの地域の自然環境について正しく解説できる方がいないのです。現在の職員の方々も日々一生懸命に努力されていますが、いかんせん自然科学の知識、ましてや経験は一朝一夕に身に付くものではありませんから・・・。

私どもは「自然科学に精通した職員を常駐させるべき」と開設前から何度も申し入れを行ってきているのですが、これまでのところ主張が受け入れられる様子はありません。せっかく設置されたこの立派な施設を今日のように存分に活用させてもらいつつも、今後も専門職員の配置を網走市や環境省に求め続けて参りたいと思っています。

【確認種】カワウ、アオサギ、カワアイサ、トビ、トウネン、ハマシギ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、オグロシギ、ジシギsp.、オオセグロカモメ、ウミネコ、キジバト、アマツバメ、カワセミ、ショウドウツバメ、ハクセキレイ、ノビタキ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス(以上、23種:鳥の写真はすべてA.S.さんご提供)

【参加者】18名(内訳:網走市5名、小清水町3名、北見市6名、津別町1名、遠軽町1名、帯広市1名、浦河町1名)

 

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