ワシ類鉛中毒ネットワーク

活動の一部をご紹介します。


ワシ類鉛中毒ネットワークは、オオワシ・オジロワシを始めとする大型猛禽類に発生する鉛中毒を防止するために活動している民間の団体です。
事務局は北海道東部の釧路市にあり、主に北海道を中心に、ワシ類の生息状況や鉛中毒の実態調査、鉛中毒防止に関する啓発活動など、鉛中毒を防止するための各種の活動を行っています。
なお、こうした調査研究活動に関しては環境省の許可を得た上で、専門家を中心に行っています。当会有志もネットワークに所属し、日々精力的な活動を行っています。
彼らの活動を応援する意味で、この場を借りて皆さんに活動の一部をご紹介いたします。

<クマタカ>

その個体が鉛中毒であるかどうかを検査するためには
捕獲調査を行う必要があります。
安全性の高い特殊なネットを用いて捕獲を試みます。
捕獲した個体からはごく少量の血液を採取し、
「血液用簡易鉛中毒測定器」を用いて
迅速且つ正確に血中鉛濃度を測定します。
(撮影データ:2005.03.05,道東,TSUBO氏提供,以下全て同様) 
捕獲された個体は血液検査を行うとともに、
各部の計測等も行います。
計測に先立ち、強靱で鋭利な爪を
特殊なテープで巻いて固定します。
調査員の安全確保はもちろん、不用意な事故により
個体自身が傷つくのを防ぐ意味もあります。
個体を落ち着かせるために頭巾も被せられます。
各部の計測や血液検査を終えると放鳥しますが、
追跡調査のために電波発信機が取り付けられます。
この装置は世界各国で同様の調査に広く用いられているもので、
鳥の行動等に支障がないよう、非常に軽くなっています。
なお、血液検査の結果、鉛中毒等に罹っていることが
分かった場合は直ちに治療を行い、その後放鳥されます。
虹彩の色は、その個体の年齢や性別を知る手がかりになります。
専用のカラーチャートを用い、正確に判定します。
この個体は10+歳の♀と推定されています。
調査個体には便宜上、ニックネームが付けられます。
この個体は「ピリカ」と名付けられました。