ダイゼン
Grey Plover   Pluvialis squatarola


写真1
2004年5月6日 千葉県習志野市 成鳥夏羽 (撮影:なべよしさん)
白と黒のモノトーンが印象的.
写真2
2003年9月9日 千葉県習志野市 成鳥夏羽(左)と幼鳥(右) (撮影:なべよしさん)
獲物をめぐって争う2羽.腋羽が黒く、腰が白いことに注目.
写真3
2004年9月19日 能取湖卯原内 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
幼鳥は全体にややバフ色みを帯びる.
写真4
2009年10月3日 紋別市コムケ湖 幼鳥の群れ (撮影:なべよしさん)
個体によって色の濃淡があることに注目.


体長29cm 翼開長71-83cm ムナグロ(Pluvialis fulva)より一回り大きく、がっしりとした体型
オホーツク圏では旅鳥として渡来し、海岸近くの湖沼や河川の湿地で普通に見られる。単独から十数羽程度の群れで見られることが多い。時にムナグロと混群を作ることもある。
ムナグロは小さく、やや細身の体型で、嘴も細い。全年齢を通じて全体に黄色みを帯びている。腋羽は白く、腰は白くない(上面と同色)。“キョビッ”や“キビョッ”と鳴く(本種は尻上がりの“ピューイ”)。アメリカムナグロ(American Golden Plover/P.dominica/オホーツク圏未記録種)の幼鳥は、やや小さくて嘴が細短く、足も短め。白く明瞭な眉斑がある。ムナグロに似た声で鳴く。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009