エゾライチョウ
Hazel Grouse   Tetrastes bonasia


写真1
2005年5月16日 網走市 ♂成鳥 (撮影:なべよしさん)
地上をそっと歩いて移動する♂.肩羽に白い線が出る.
写真2
データは写真1に同じ
姿勢を低くして歩く.驚いた場合などは飛び立ってやや離れた枝などに止まる.
写真3
データは写真1に同じ
全体に灰褐色で白や黒・茶などの模様が複雑に入り交じる.
写真4
データは写真1に同じ
♂は腮(さい:下嘴の付け根)から喉が一様に黒い.
写真5
データは写真1に同じ(こちらは♀成鳥)
地味で複雑な羽色は林床では保護色となる.
写真6
データは写真1に同じ(こちらは♀成鳥)
低い姿勢で歩く.♀は喉に黒い帯や斑が出るが、腮は白〜褐色.
写真7
2005年5月22日 置戸町 ♀成鳥 (撮影:なべよしさん)
短い冠羽がある.本州のライチョウと異なり、足指には羽毛がない.
写真8
データは写真7に同じ(こちらは♂成鳥)
金属的な甲高い声で“ピーッ、ピッ、ピッ、ピッ”と鳴く.
写真9
データは写真7に同じ(こちらは♂成鳥)
細い枝を伝い歩いて冬芽や花穂などを食べる.尾の先端に白帯と黒帯がある.
写真10
2004年7月27日 網走市 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
親と見まごうほど成長したが、まだ尾羽などは伸びきっていない.
写真11
2005年8月9日 北海道空知地方 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
こちらも全体にあどけなさが残る.羽毛がない足指に注目.
写真12
2005年8月11日 北海道空知地方 ♀成鳥 (撮影:なべよしさん)
林道にもよく出てくる(交通事故に注意!)
写真13
2006年5月17日 網走市 ♂成鳥 (撮影:なべよしさん)
鳴く♂.中央尾羽には白黒の帯はない.目の上の赤は肉瘤.
写真14
2006年5月22日 置戸町 ♀成鳥 (撮影:なべよしさん)
尾の模様に注目.♂との顔の違いに注目.
写真15
2006年6月27日 津別町チミケップ湖 ♀成鳥 (撮影:たろべえさん)
北海道の森として特徴的な針広混交林で多く見られる.
写真16
2005年7月5日 津別町チミケップ湖 幼鳥(雛) (撮影:たろべえさん)
孵化後すぐに歩くことができ、数日で短距離を飛べるようになる.


体長36cm キジバト(Streptopelia orientalis)よりもやや大きい
オホーツク圏では留鳥として平地から山地の針広混交林を中心とした森林で見られるが、個体数は多くない。起伏が多く、適度に沢が入っているような環境でよく見られる。カラマツ人工林のような多様性に乏しい林相には基本的に生息せず、移動中の個体が観察される程度。特徴的な鳴き声で存在を知ることも多く、特に♂は3〜5月のつがい形成期には盛んに鳴く。樹の根元や灌木の茂みなどの地上に営巣し、初夏から夏にかけて♀親が雛を連れて林道を歩いている姿をよく見かける。蛇足ながら、道内の狩猟者などが言う「やまどり」とは本種のこと。
ウズラ(Coturnix japonica)は小さくて全体に白い縦斑が多くて羽色が明るく見える。基本的に草原性の鳥で、森林内で見ることはまずない。キジ(Phasianus colchicus)の♀は大きくて頸と尾が長い。全体的に黄褐色みが強い。オホーツク圏では放鳥あるいは逸出した亜種コウライキジ(P. c.karpowi)がまれに見られる程度。キジバトは中央尾羽を除く尾の先に灰色の帯があり、大きさや体型などが比較的似ている上、生息環境も重複していることから注意が必要。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009