ハジロカイツブリ
Black-necked Grebe   Podiceps nigricollis


写真1
2003年3月30日 茨城県波崎町(現:神栖市) 夏羽 (撮影:なべよしさん)
夏羽は頭部から首・上面が黒く、下面は赤褐色.嘴は全体が黒く、虹彩は赤い.
写真2
データは写真1に同じ
夏羽の金色の飾り羽はミミカイツブリよりも本種の方がむしろ“耳”状.
写真3
2006年12月5日 斜里漁港 冬羽 (撮影:なべよしさん)
顔や頸の白黒の境界は不明瞭.嘴はやや上に反り、全体に鉛色.
写真4
2003年1月26日 茨城県波崎町(現:神栖市) 冬羽の群れ (撮影:なべよしさん)
本種は群れる性質が強く、しばしば数百羽単位の大群で見られる.


体長31cm 翼開長57cm カイツブリ(Tachybaptus ruficollis)よりもやや大きい
オホーツク圏では冬鳥または旅鳥として渡来し、海岸近くの湖沼などで見られる。比較的穏やかな内水面を好み、海上や港湾ではあまり見られない。群れる性質が強く、しばしば大群となる。秋に多く、結氷期にはほとんど見られなくなる。春も少なく、夏羽の個体が見られることはまれ。
ミミカイツブリ(Podiceps auritus)は嘴が真っ直ぐで先端が白く、夏羽では頸が赤褐色で目の後方の金色の飾り羽は本種のように扇形には膨らまず、過眼線のような形となる。冬羽は顔や頸の白黒の境界が明瞭。ただし、第1回冬羽の個体はやや不明瞭なため注意が必要。ミコアイサ(Mergellus albellus)の♀や♂エクリプスは遠目には似るが、本種の方が寸詰まりな体型であり、嘴も細い。また、潜り方の違いなど行動をよく観察することでも誤認はある程度回避できる。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009