ハジロクロハラアジサシ
White-winged Tern   Chlidonias leucopterus


写真1
2004年9月2日 斜里川河口 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
背から肩が比較的一様な濃褐色。左はアジサシ成鳥(尾の違いに注目).
写真2
データは写真1に同じ
尾は短く、ごく浅い凹型.眼後方の黒色部の形には個体差がある.
写真3
2005年8月27日 能取湖・卯原内 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
飛翔時には白い腰が目立つ。
写真4
データは写真3に同じ
嘴はやや小ぶり。


体長23cm 翼開長58-67cm 体の大きさはムクドリ(Sturnus cineraceus)大
オホーツク圏では数少ない旅鳥として春秋の渡りの時期に海岸に近い湖沼や河川などで見られる。単独のことが多いが、複数羽が同時に観察されることもある。アジサシ(Sterna hirundo)群中に混在していることもある。
成鳥夏羽は顔から腹までが黒く、その名の通り白い羽(翼)とのコントラストが明瞭。特徴的な羽色で、混同する危険は少ない。クロハラアジサシ(Chlidonias hybridus)の幼鳥はよく似るが、背から肩に淡色の羽縁が多く、濃色の軸斑と相まって独特な模様となること、腰が灰色なことなどの点で異なる。冬羽もよく似るが、嘴がより太長く、黒い過眼線(眼先は白い)が目立つ。ハシグロクロハラアジサシ(C.niger/オホーツク圏未記録種)は全年齢を通じて腰が灰色で嘴はより細長く先が尖る。成鳥夏羽はやや似るが、翼の裏面が白く(本種は黒い)、翼上面は全体にほぼ一様な灰色。足が黒い点も異なる(本種は赤い)。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Terns of Europe and North America(Klaus Malling,Olsen and Hans Larsson)」Christopher Helm 1995

「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009