ハシボソガラス
Carrion Crow   Corvus corone


写真1
2003年10月1日 網走市 成鳥 (撮影:なべよしさん)
嘴は細めで特に盛り上がりも尖りもしない、いわば“標準型”.本種はよく歩く.
写真2
2004年8月10日 網走市 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
嘴が伸びきっておらず、顔もあどけない.幼鳥は頭部周辺の羽毛がやや毛羽立っている.
写真3
2005年3月15日 濤沸湖 (撮影:なべよしさん)
やや翼をすぼめて滑翔中.飛翔時は頭部が小さく見える.尾は円尾.
写真4
2005年11月17日 濤沸湖 (撮影:なべよしさん)
飛び方はハシブトガラスよりも軽やかな印象を受ける.
写真5
2006年4月26日 北海道空知地方 若鳥(2年目春?) (撮影:なべよしさん)
口の中にピンク色みがある.成鳥ならば真っ黒.本種は濁った声で“ガーガー”と鳴く.
写真6
2006年5月13日 網走市 (撮影:なべよしさん)
♀が巣で抱卵中、ハシブトガラス(左)の襲来を受けた.
写真7
2006年9月27日 北海道空知地方 幼鳥の群れ (撮影:なべよしさん)
幼鳥は群れで行動し、いろいろな“遊び”を覚えながら一人前になっていく.
写真8
2007年4月30日 北見市 (撮影:なべよしさん)
雑食性.頭が良く、貝を空から落として割って食べたり、穴を掘って貯食したりする.
写真9
2008年12月1日 斜里町 (撮影:なべよしさん)
畑に落ちているトウモロコシを喉いっぱいに貯め、これからどこかへ運ぶところ.
写真10
2009年1月1日 網走市 (撮影:なべよしさん)
ナナカマドの実を食べる.果実もよく食べ、餌台のリンゴなども食べに来る.


体長50cm ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)より小さい
オホーツク圏では留鳥として農耕地や海岸、市街地などでごく普通に見られるが、高山や深い森林などではほとんど見られない。市街地の公園などでもよく営巣するが、本種は人間に危害を加えることはまずない。他の鳥や小動物を襲うことはあまりなく、地上を歩き回って落ちているものを拾い食いすることが多い。地上を移動する場合、ハシブトガラスはあまり長い距離を歩かず、主にピョンピョンと両脚を揃えて跳びはねる「ホッピング」が多いが、本種はあまり跳びはねずにトコトコと「ウォーキング」することが多い。空から貝を落として割って食べるほか、ウニや貝、クルミなどを路上に置いて車に轢かせてから食べるなど、かなり頭の良い鳥であり、行動を見ていると飽きない。
ハシブトガラスは大きくて嘴が太く、上嘴先端が大きく湾曲している。額が出っ張って見える。鳴き声は澄んだ“カー、カー”が普通。ミヤマガラス(C.frugilegus)はやや小さくて嘴がやや細く、先端が鋭く尖っていて、成鳥では上嘴基部が白っぽい。ワタリガラス(C.corax)は二回りほど大きくて、体がやや太って見える。嘴は長大で尾は凸〜くさび形。鳴き声は甲高い“コァ!コァ!”や、“グァラララ・・・”など多彩。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009