ハシボソミズナギドリ
Puffinus tenuirostris



オーストラリアのタスマニア島周辺で繁殖し、繁殖後に北半球のオホーツク海やベーリング海へ渡ります。
オホーツク圏では春から秋にかけて沿岸で普通に見ることができます。
魚の群れの動きなどに左右されるのか、1羽も見られない日がありますが、
逆に数千〜数万羽以上の群れが、水平線を埋め尽くす光景を見ることもあります。
よく似た種類にハイイロミズナギドリがおり、こちらは嘴がより太く、額が切り立っていること、
羽ばたきが比較的少なく、滑空時間が長いことなどの違いで見分けられますが、
岸からでは識別に十分な条件といえる場合が少なく、混同している場合も少なくないと思われます。
今後、時期的な面も含めて、オホーツク海沿岸部に現れるミズナギドリ類の種や数を解明していく必要があります。
ちなみに、かなり渡来数が多く、幼鳥など脱落してしまう個体も多いためか、
沿岸地域で繁殖するオジロワシなどの重要な餌ともなっているようです。
オジロワシの巣の下に落ちている羽や骨などを調べた結果、本種のものがかなりあったそうです。




飛翔型(全体に暗褐色だが、翼下面は白っぽく見える。この白っぽく見える程度については個体差があり、
さらに同一個体でも光線の状態や角度によってかなり変わってくる。羽ばたきは速く、滑空時間は比較的短い)
2003.05.18 網走沖


群れ(沖ではこうして海上に降りて
休息している群れの姿を見ることができる)
2003.05.18 網走沖
群れ(一斉に飛び立つ)
2003.05.18 網走沖