ハシジロアビ
Gavia adamsii



アビ類中最大の種で、存在感は抜群です。
大きいことも特徴の一つですが、大きくて白っぽい嘴が最大の特徴といえます。
オホーツク圏には冬鳥として沿岸域に渡来しますが、他のアビ類3種と比べると数は多くありません。
普通は沖合にいることが多く、発見・観察に苦労しますが、
まれに港湾内に入り、間近でその巨体を見ることができます。




成鳥冬羽(上面に夏羽が残る) 2001/12/02 網走港


<類似種>
ハシグロアビ
Gavia immer

2年目春(2nd-cal spring)個体と思われる。
この写真は快晴の夕暮れ時に撮影したもので、
光線の加減によって嘴がかなり白っぽく、上面も淡い(明るい)褐色系に見え、当初はハシジロアビだと誤認してしまった。
ハシグロアビにしては嘴も太いように思われたが、
下の写真(同一個体)を見ると、そうでもないように見える。
他の写真を見ても、見かけ上の嘴の太さは角度や姿勢
によって結構差があるという印象を受けた。
本種の特徴の一つである「嘴峰が黒い」という点だが、
顕著ではないものの、先端までしっかり黒いことが分かる。
嘴の色も、同じ条件のハシジロアビなら
もっと白く飛んで見えるだろうと今は思う。
鼻孔の位置は、額と上嘴基部との境界よりも前方にあって
はっきり分かる(ハシジロアビではほぼ境界と重なるような
位置にあって確認しにくい)。
浮いている時の頭の角度はアビやハシジロアビと違い、
ほぼ水平でオオハム的。
体の沈み具合も、ハシジロアビに比べると
より高く浮いた感じがする。
2003.04.02 稚内港(撮影:ゲラぞうさん)
上の写真と同一個体。今度は逆光条件でのもの。
上面は全体にかなり暗色に見え、頸下部にある黒っぽい帯と、
その上にあるやや淡色の帯が認められる
(もっと顕著で、切れ込んで見えるのが普通らしい?)。
嘴のサイズや形・色は、こちらで見ると本種のものとして
問題ないという印象を受ける。
ハシジロアビ的というよりも、むしろオオハム的。
2003.04.03 稚内港
こちらも同一個体。やや逆光気味。伸び?をした時のもの。
ちょっと分かりにくいが、よく見るとやはり頸下部の色は
他よりも濃いように見える。
2003.04.03 稚内港
こちらも同一個体。やや逆光気味。
頸下部の色は他よりも濃いように見える。
遠目にはハシジロアビというよりも
オオハム的という印象があった。
2003.04.03 稚内港

※以上の特徴から、現時点ではこの個体をハシグロアビとして問題ないと思われる。
ただ、典型的なイメージとやや異なった印象も持っている。
ハシジロアビとハシグロアビのハイブリッド個体について、
詳しい情報(特にWeb上の画像や写真が掲載されている文献)をご存じの方がおられましたら、是非、教えてください。
よろしくお願いします。