イスカ
Red Crossbill   Loxia curvirostra


写真1
2009年4月4日 北見市 ♂ (撮影:シンジさん)
♂は全体的にくすんだ赤色.先端が交差した特殊な嘴で松毬をこじ開け、種子を食べる.
写真2
データは写真1に同じ(こちらは♀)
♀は灰色みを帯びた黄緑色.腰は黄色みが強い.特殊な嘴で松毬をこじ開けているところ.
写真3
データは写真1に同じ
マツの枝にぶら下がっているところもよく見かける.
写真4
データは写真1に同じ(こちらは♀)
松毬を枝からむしり取り、地上や枝の上などに運んでからゆっくり食べることもある.


体長17cm スズメ(Passer montanus)より大きく、オオマシコ(Carpodacus roseus)大
オホーツク圏では冬鳥として渡来し、平地から山地の針広混交林や各種の針葉樹林で見られる。各種のマツ類の種子を採食するが、中でもヨーロッパアカマツを特に好む。オホーツク圏内では市街地の公園や公共施設の前庭などにヨーロッパアカマツがよく植えられており、本種もそういった環境でよく見られる。冬の渡来数は年による変動があるが、他種に比べると差は少なく、まったく見られない年はない。山地では夏に観察されることもしばしばあるが、繁殖は確認されていない。本種は冬に繁殖することもあるとされ、北見市では3月末から4月にかけての時期に、巣立ち後間もないと思われる幼鳥への給餌が観察されている。
ナキイスカ(White-winged Crossbill/Loxia leucoptera/オホーツク圏未記録種)はやや小さく、嘴は細め。三列風切外縁と大雨覆・中雨覆それぞれの先端が白く、幅広く明瞭な白帯となる(本種にもまれに白帯が出るものがいるが、多くは帯が細かったりバフ色を帯びていたりするなどやや不明瞭な印象)。♂は全体に本種よりも明るい赤色で、♀は頭部から背の灰色みが強く、上面や脇に明瞭な縦斑がある。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009