ジュウイチ
Horsfield's Hawk Cuckoo   Hierococcyx hyperythrus


写真1
2005年5月27日 清里町 成鳥 (撮影:たろべえさん)
オレンジ色の下面と濃灰色の上面、黄色いアイリングなど、ツミの♂によく似ている.嘴に注目.
写真2
データは写真1に同じ
尾には数本の黒帯があり、先の一本は太くて目立つ.


体長32cm カッコウ(Cuculus canorus)よりやや小さく、ハイタカ(Accipiter nisus)の♂と同じくらいの大きさ
オホーツク圏では夏鳥として渡来し、山地の森林で見られるが多くはない。かなり標高が高いところまで分布している。渡りの時期を除き、低地の開けた環境ではまず見られない。本種はコルリ(Luscinia cyane)に托卵することが多く、コルリが多い谷や沢が連続するような地形の森林で観察することが多い。特徴のある声で昼夜を問わず鳴き、姿よりも声で存在を知ることが多い。
本種は“ジュウイチー,ジュウイチー・・・・・・ジュジュジュ・・・”という特徴的な声で鳴き、声が確認できれば他種と混同する恐れはない。外見的にも他のカッコウ類と混同する恐れはないが、ツミ(A.gularis)の♂や、ハイタカの♂とはよく似ているため注意が必要。両種とも嘴は猛禽類特有の短くて丸く、先が鋭く尖った形をしており、飛翔時は翼先が丸みを帯びて見える(本種は先が尖って見える)。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009