タンチョウ
Grus japonensis



日本産ツル類の中では最も有名と言っても過言ではないでしょう。
古くから日本画や、最近では千円札にも描かれていますので、
実際にその姿を見たことはなくとも、「ツル」といわれてこの種を思い浮かべる人は多いはず。
一時は絶滅したとまでいわれましたが、地道な保護活動の結果、
今では600羽を数えるまでに回復しました。
日本では北海道東部の限られた地域のみで繁殖し、
オホーツク圏内ではこれまでほとんど繁殖例がありませんでしたが、
ここ数年になって数カ所で繁殖するようになりました。
繁殖中に見かけたとしても近寄って写真を撮るようなことはせず、
遠くからそっと見守ってあげてください。
これはタンチョウだけでなく、全ての野鳥に言えることです。
あまりに干渉されては人間でも嫌なものです。


成鳥(国道脇の畑で採食する) 2003.03.22 小清水町



成鳥(上の写真と同一個体。
”黒い尾”のように見えるのは尾ではなく、
”次列・三列風切(じれつ・さんれつかざきり)”という翼の一部で、
本当の尾は白い)
2003.03.22 小清水町




成鳥 2003.10.01 涛沸湖