チシマウガラス
Red-faced Cormorant   Phalacrocorax urile


写真1
2008年12月26日 網走港 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
嘴が太くて黄白色、基部は青みを帯びる.
写真2
データは写真1に同じ
右の個体(左はヒメウ).嘴の違いに注目.
写真3
データは写真1に同じ
頸はヒメウよりやや太短く見える.
写真4
2006年12月23日 根室市納沙布岬 幼鳥 (撮影:ゆきさん)
幼鳥は全体に褐色みを帯びるが、ヒメウの幼鳥ほどではない.
写真5
2007年3月6日 根室市納沙布岬 成鳥生殖羽 (撮影:ゆきさん)
右の個体(左はヒメウ).成鳥は目の周りが赤くなり頭部の冠羽が目立つ.嘴が特徴的.
写真4
2007年3月14日 根室市納沙布岬 幼鳥 (撮影:ゆきさん)
手前(奥はシノリガモ).飛翔時も太い黄白色の嘴が目立つ.


体長76cm 翼開長110-122cm 平均的にはヒメウ(Phalacrocorax pelagicus)よりやや大きいがオーバーラップもあるので注意
オホーツク圏ではまれな冬鳥として海上や港湾内に渡来する。確実な記録は少ない。夏の観察例もあるが、繁殖例はない。ヒメウと行動を共にしているところが観察されることが多い。
ヒメウは嘴が細く、普通は黒っぽい。ただし、地域個体群なのか、やや太くて白っぽい個体もいる([The Sibley Guide to Birds(2000)]において“Bering Sea population”として図示されているものに似ている。稚内周辺ではそのような特徴を持つ個体が比較的多いように思われる。オホーツク圏でも少ないが、いる)ので注意が必要。また、典型的な個体であっても光線の加減によって白く反射して見えることがあるため嘴の色だけに頼るのは危険。嘴以外の本種との違いとしては、体や頸が細いこと、生殖羽では眼先の赤い裸出部の範囲が狭く、嘴基部は青くならない、などの点がある。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「The Sibley Guide to Birds(David Allen Sibleyl)」National Audubon Society 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009