ワタリガラス
Northern Raven   Corvus corax


写真1
2005年12月25日 斜里町ウトロ 成鳥 (撮影:なべよしさん)
がっしりとした体つき.嘴は長大だが、形は普通.喉の羽毛がザクザクした印象.
写真2
データは写真1に同じ
この個体は口中が完全に黒いので成鳥と思われる.
写真3
データは写真1に同じ
尾をやや広げた状態.翼は長めで、滑翔を交えたタカ類に似た飛び方をよく行う.
写真4
データは写真1に同じ
尾は長く、畳んでいる時はくさび形〜凸尾.飛びながらよく鳴く.
写真5
2005年12月23日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
左(周りはハシブトガラス).尾はいっぱいに広げると天狗の団扇状.
写真6
2006年1月23日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
ゆっくりと、数羽でじゃれ合うように飛ぶ光景もよく見られる.
写真7
2006年1月29日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
上嘴の基部側半分以上が毛で覆われている.尾の形に注目.
写真8
データは写真7に同じ
上の2羽(右下はハシブトガラス).大きさや体つきの違いに注目.
写真9
2006年1月25日 斜里町ウトロ 幼鳥 (撮影:なべよしさん)
この個体は口中に赤みがあるためまだ若い幼鳥と思われる.
写真10
2007年1月6日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
姿勢によっては細く見え、ハシボソガラス的.
写真11
2007年3月6日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
嘴の長さ・形・基部側の毛、がっしりとした体、喉の毛羽立ち、尾の長さ・形などに注目.
写真12
2008年4月17日 斜里町 (撮影:なべよしさん)
春には牧草地でもよく見かける.ハシボソガラスと混群を作ることもある.
写真13
2007年3月7日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
飛翔時もがっしりとした体つきが特徴的.
写真14
データは写真13に同じ
手前(奥はハシブトガラス).嘴から額にかけてのラインなどに注目.
写真15
データは写真13に同じ
甲高くよく通る声で鳴く.声のバリエーションは非常に豊富で、唸るような声も出す.
写真16
データは写真13に同じ
遠目には比較的ハシボソガラスに似たシルエットに見える.
写真17
データは写真13に同じ
座礁したクジラに群がる.ハシブトガラスや大型カモメ類の姿も見える.
写真18
2007年3月12日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
クジラを食べているところ.警戒心は他のカラス類よりも強い.
写真19
データは写真18に同じ
体を大きく膨らませて鳴く.喉の毛羽立ちに注目.
写真20
2008年1月16日 斜里町ウトロ (撮影:なべよしさん)
飛ぶ群れ.右下はオジロワシ.


体長54-69cm 翼開長120-150cm ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)より大きく、カラス科中最大の種
オホーツク圏では冬鳥として渡来し、知床半島周辺や網走市能取岬など沿岸地域で多く見られるほか、エゾシカ猟の残滓を目当てに内陸に入る個体も少なからずいる。かつては渡来数が少なく、知床半島などごく限られたエリアでしか見られないイメージがあったが、近年は渡来数が増加し、広範囲で見られるようになった。移動中の個体が市街地付近に現れることもある。越冬地では前述のようにエゾシカの残滓や死体、座礁・漂着したクジラなどの海獣類の死体などを食べている(写真17-19)が、春(3〜5月上旬)にはハシボソガラス(C.corone)やシロカモメ(Larus hyperboreus)などとともに牧草地で何か(ミミズ?)を採食している光景がよく見られる(写真12)。蛇足ながら、当会のエンブレムのモチーフとなった種の一つでもある(ほかはオオワシとヒメクビワカモメ)。
ハシブトガラスは小さくて、上嘴の湾曲が大きく、額が出ている。尾は円尾。ハシボソガラスはシルエットが比較的似ているが、二回りほども小さい。

参考文献
「北海道野鳥図鑑(河井大輔、川崎康弘、島田明英)」亜璃西社 2003
「決定版日本の野鳥590(真木広造、大西敏一)」平凡社 2000
「Birds of East Asia(Mark Brazil)」Christopher Helm 2009