【拡散希望】
ある方から、以下の情報を頂きました。
一人でも多くの方にこの情報を広めたいと思います。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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道北・浜頓別町のクッチャロ湖周辺でエコ・パワー株式会社が風力発電事業を計画しています。
クッチャロ湖はコハクチョウの国内有数の渡来地として広く知られております。渡り鳥は種・数ともにたいへん多く、環境省により鳥類標識調査の1級ステーションとして選定されています。
また、1989年には国内最北のラムサール条約登録湿地として指定されており、世界を旅する渡り鳥にとって極めて重要な湿地であることが世界にも認められています。
このクッチャロ湖周辺に風車が建設されると、どのようなことが起きるでしょうか。
風車の位置によっては、コハクチョウなどのガンカモ類はもとより、オジロワシ等の猛禽類やタンチョウへの影響も懸念されます。
アセス手続き上の「配慮書」が事業者によって11月末(予定)から30日間縦覧され、利害関係者は意見を述べることができます。しかし、配慮書の縦覧方法は「事業者HPへの掲載」や「町村での閲覧」ですから、鳥類に重大な影響を及ぼす恐れのある計画であるにも関わらず、ほとんど世間に知られずに終わる恐れがあります。
慎重・反対・推進など、多様な考え方があって良いと思いますが、まずはこの事実を多くの方に知って頂くことが重要と考えます。
本件の拡散に、ご協力をよろしくお願いいたします。
【今回事業計画の手続きと資料の入手先】
今回の事業計画では、アセス法改正で計画段階環境配慮書手続(SEA:いわゆる計画アセス又は戦略アセス)が導入されたことを受け、その施行に先立つ環境省の実証事業として、戦略アセスを実施したものです。その報告書が、環境省によって公表されています。(下記アドレス参照)
この報告書を元に、事業者は新アセス手続きの「配慮書」を作成して縦覧し、住民等の意見を求めます。それに基づいてアセス方法書が作成され、本格的なアセス手続きが行われます。
[報告書全文]
http://www.env.go.jp/policy/assess/4-1report/chousahoukokusho.html
[概要]
http://www.env.go.jp/policy/assess/4-6sea/pdf/02sea_sarufutsuhamatonbetsuH24.pdf
※実施者は三洋テクノマリン株式会社(共同実施:エコ・パワー株式会社)となっていますが、風力発電事業の実施者はエコ・パワー株式会社です。
※風発事業者が民間であるにも関わらず環境省発注事業となっているのは、SEA実証のための事業であるためです。
【問題点】
SEAは、事業地決定前に複数案を比較検討することにより、環境に重大な影響のある候補地を除外する制度です。
ところが今回の事業計画の「複数候補」は、いずれもクッチャロ湖と周辺湖沼に隣接しています。
このような候補地の比較では「いくらかましなのはどれか」を検討する程度の意味しか無く、むしろ複数案検討の既成事実づくりに利用される恐れがあります。
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