日本野鳥の会オホーツク支部ブログ

2013年12月28日13:00～16:00、濤沸湖水鳥・湿地センターにて、「鳥塾（とりじゅく）」を開催しました。

いつも実施している探鳥会のほかに「鳥や自然のことだけでなく、地域の文化や歴史なども含めて様々な事柄を学んでスキルアップする場をつくろう」という想いで企画した「塾」です。

第1回のテーマは『わたしでもできる！記録の取り方・まとめ方』と題して、来網中の（公財）宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田哲郎さんに、持っているデータを論文として発表するまでのノウハウを講義して頂きました。

論文の組み立て方や具体的な内容についてのアドバイス、またグラフの作り方の実演など、実にわかりやすく丁寧にご指導頂き、これまでどうも縁遠かった「論文」が身近なものに感じられ大変勉強になると同時に、タイトル通り「私でもできそう！」と向学心が大いに刺激されました。

1時間強の講義のあと会場を和室に移し、大量の『Strix』や『山階鳥研報』、『鳥学会誌』、その他道内外の博物館紀要などを参照しながら、自分の持っている情報をどうまとめるか、各々のフィールドで今後どのようなテーマを持って観察を続けたら面白いか･･･といったことを検討・議論しました。実際に私蔵しているデータを持ち込んで、嶋田講師に相談する姿や、持参したパソコンのデータをまとめ始める姿も見られました。会場は熱気に包まれ、時間があっという間に過ぎていきました。

1回限りの講義では難しいかも知れませんが、今後このようなテーマの鳥塾を定期的に開催し、オホーツク地域の鳥や生物・自然について調査をし、論文を投稿するような「アマチュア研究者」が増えていけば素晴らしいなあと考えています。講師の嶋田さんからは、「会員同士がフィールドの観察記録を発表しあう“研究発表会”みたいなものがあると良いのでは」とのアドバイスも頂きました。これも前向きに検討していきたいと考えています。

なお、今回は参加対象を当支部の会員と、会場を使わせて頂いた濤沸湖センターのボランティアの方々のみに限らせて頂きました。今後も「鳥塾」に関しては基本的に会員限定の企画として実施したいと考えております。もし、興味のある方は是非当支部にご入会下さい（支部会費は年1,500円と格安です、他支部との重複も可です）。

次回の鳥塾はテーマを変えて来年2月下旬頃に開催する方向で調整しております。決まり次第、支部報等にてご案内させて頂きます。

最後になりましたが、お忙しい中、無理なお願いにも快くお引き受け頂いた講師の嶋田さんに心より感謝申し上げます。

【参加者】21名（申込頂いたものの荒天のため参加できなかった方が他に4名）

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終了後、打ち上げ兼忘年会を開催しました。

飛び入りも含めて30名近い参加者となり、これまたすごい熱気となりました。

人の輪がどんどん広がっていきます。

このような世代や立場を超えて老若男女が交流する機会を、今後もなるべく数多く設けていきたいと考えています（宴会部長および部員募集中）。

これにて2013年の支部イベントは全て無事終了となりました。

今年一年、当支部の活動にご支援・ご協力頂き、ありがとうございました。

来年も、鳥のため、人のため、地域のために邁進していきたいと考えております。

おかげさまで当ブログも毎日たいへん多くの方にご覧頂いております。今後も皆さまのお役に立てるようにブログの更新を続けて参りたいと思います。会員の方は「継続」、会員でない方は「入会」という、目に見えた形でのご支援を頂戴できればたいへんありがたく思います。どうか今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い致します。

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