2023年9月3日 午前9時~
9月に入っても夏日を迎えたサロマ湖キムアネップでの探鳥会。この時期、沿岸部などの湿地帯で羽を休める渡り鳥「シギ・チドリ類」との出会いに期待して当地での探鳥会を企画しました。会場のサンゴ草(正式和名:アッケシソウ)は既に赤みを増してきており、もう間もなく見頃を迎えようとしていました。探鳥会が始まる前から、遠くで「チョーチョーチョー」と哀愁漂うアオアシシギの声や、「ピョピョピョッ」と聞こえるタカブシギの賑やかな声が爽やかな秋晴れの空に響きます。サンゴ草群落の桟橋の突端まで進み、周囲の水溜まりの縁やサンゴ草の影などにシギチドリの姿を探す瞬間は、私にとってこの上ない贅沢な時間であります。まずは比較的数が見られたタカブシギに目が留まりました。飛翔すると白い腰が目立ち、参加者の皆さんもだんだんとタカブシギの識別に慣れてきているようでした。また、しばらくすると1羽のエリマキシギ幼鳥が舞い降りて、ゆっくりと観察できました。他に、トウネンやヒバリシギ、コアオアシシギ、茂みにはオオジシギが見られ、時間を忘れてシギチドリの観察を愉しみました。暑い中、ご参加いただき誠にありがとうございました。
【観察種】マガモ、カルガモ2羽、キジバト、アオバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ1羽、オオジシギ1羽、コアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、イソシギ、トウネン幼鳥9+羽、ヒバリシギ幼鳥1羽、エリマキシギ幼鳥1羽、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、オジロワシ2羽、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ノビタキ、カワラヒワ、アオジ、オオジュリン(以上28種類)
【参加者】17名
報告:城石一徹
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