定例探鳥会報告
2017年5月21日
[サロマ湖畔遊歩道(佐呂間町)]
風が涼しい朝でした。
開始30分以上前から北見や網走など管内各地から参加者の方々が集まり始め、合計30名近くの大所帯になりました。
国道を渡って向かいの森の中に入ると、すぐにけたたましい響きが。クマゲラです。森のちょっと奥で鳴いていたので姿は見られませんでしたが、素晴らしい幕開けとなりました。周りにはキビタキやヤブサメ、センダイムシクイのさえずりが溢れています。それに混じって、か細いさえずりも聞かれます。探すと、トドマツの梢にいました。コサメビタキです。地鳴きもさえずりもか細い声なので他のさえずりにかき消されてしまうことも多いのですが、実は特徴的な声なので覚えるとすぐにわかります。
小さなヒタキが簡単に見つけられたので、これは幸先良し、と歩を進めましたが、それからは「声はすれども・・・」の状態がしばらく続きました。
その状態を突破したのはやはりキビタキ。目の前に現れてくれ、参加者一同堪能することができました。
入口から約600mほどで東屋に到着。いつもならUターンして戻るところですが、なにやら聞き慣れないさえずりが気になりました。スマホから確認してみると、ムギマキでした。オホーツクではなかなかの珍鳥です。これは是非参加者の皆さんにお見せしたい!と粘ってみたのですが、残念ながらイタヤカエデの葉の裏でごそごそしているところが精一杯。森の奥へと去ってしまい、感動はお預けとなりました。それでも、ムギマキのさえずりをしっかり聞くことができたのはとても大きな収穫と言えるでしょう。
ムギマキ騒動でちょっと時間を食ってしまったので、帰りはあまり立ち止まらず、センダイムシクイの声をバックにひたすらスタスタと。
そろそろ出口・・・というところで、Tさんの奥さんがフクロウを発見。国道のすぐ脇のイタヤカエデの横枝にとまっていました。たまたま休んでいたようです。ムギマキが見られず少しがっかりしていたところですが、最後の最後で思わぬ出逢いに感激・・・の素晴らしい探鳥会となりました。
駐車場に着くと、気持ちの良い青空が広がり、気温は25℃近くに上がっていました。予報では14℃だったかと思いますが・・・。素早く上着を脱ぎ、鳥合わせをして、今後の探鳥会の予定や来週のクルーズのご案内などをしてから解散としました。
ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
【確認種】キジバト、アオバト、ツツドリ、トビ、フクロウ1羽、コゲラ、オオアカゲラ1羽、アカゲラ、クマゲラ1羽声、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤブサメ、センダイムシクイ、メジロ、ゴジュウカラ、クロツグミ、アカハラ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、ムギマキ1羽、オオルリ、ニュウナイスズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ、以上30種
【参加者】28名(内訳:北見市8名、網走市7名、紋別市2名、湧別町1名、遠軽町2名、美幌町2名、津別町3名、置戸町1名、小清水町2名)
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