2018年11月10-11日の2日間にわたって千葉県幕張にて開催された(公財)日本野鳥の会の連携団体全国総会(連携団体とはいわゆる支部のことです)に、当支部から2名参加してきました。参加された幹事の城石さんよりご報告をいただいたので、ここに掲載いたします(支部報にも追って掲載いたします)。
日本野鳥の会は全国に89もの支部があり、そのネットワークを活かして様々な活動を行っております。普段なかなか顔を合わせることのない他地域の支部の方々と交流できる機会は大変貴重なものです。北海道からは当支部のほか、十勝、根室、旭川の4支部が参加しました。
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【日本野鳥の会連携団体全国総会に参加させていただきました】 文責: 城石 一徹
この度は、川崎支部長と共に2018年11月10日・11日の2日間、千葉県千葉市はクロス・ウェーブ幕張にて行われた表題の総会に参加させていただきました。総会では本部および各支部、各ブロックの活動報告、テーマ討論が行われ、真面目な話あり、笑いあり、感動ありの内容でした。1日目の総会後には懇親会があり、参加者の方々と親睦を深めることができ、各支部との情報交換やオホーツク支部の魅力も微力ながら発信することができたのではないかと自負しております。2日目の早朝には安西理事による1時間ほどの探鳥会も開催され、色々と勉強させていただきました。
総会において、私個人が特に気になった話題は、①調査活動の人材育成、②探鳥会におけるリスクマネジメント、他には風力発電施設建設等に係る環境影響評価法の動き、などでした。以下に①と②についてちょっとだけ私の思うことを記します。
①の『調査』というと、嫌厭されてしまいがちですが、実は私たちが日頃行なっている探鳥会も見方を変えれば調査となりうる可能性があるのです。他支部には探鳥会の際の鳥合せで、見られた種類を確認するだけではなく、特定の種類の数を数える、ということも行っている事例が紹介されました。こうした事は個体数の増減のひとつのデータにもなり得ますし、何より『普通種を見る目が変わる』と私は思っています。いつもいる鳥だからこそ、見過ごされやすい環境の変化を表しているかもしれません。普通種こそ、とても大切な存在なのです!
②については、本部より探鳥会で起こった負傷事故についての報告がありました。探鳥会は野外活動ですので、いつどんな危険が身に迫るか分かりません。探鳥会を主催する側というのは、鳥が見られるかという事よりも、参加者の安全を一番に気にしています。これから冬が深まりますので、足元が滑りやすくなっていたり、雪で段差が見えなかったりという危険が潜んでいます。怪我をしてしまうと、どんなに楽しい探鳥会も残念なものになってしまいますね。その時期に適した服装をすることはもちろん、足元にも注意を払って鳥見を楽しみましょう!
上記を踏まえて、鳥を数える『カウント大会』のような、ちょっと踏み込んだ探鳥会などもできれば面白いのではないかと思っています。全米オーデュボン協会ではクリスマスにアメリカ全土のウ(ミミヒメウ)の数を数える調査(CCC, Christmas Cormorant Count)をイベント化させて、様々な方に楽しんで参加してもらう取り組みがあり、実際に他支部でも行われています。似たような取り組みが私たちの支部でも行えたら、身近な鳥たちの大切さをより理解して、また鳥への興味が深まるのかなぁと思います。
個人的な感想も交えた拙い文章となりましたが、少しでもオホーツク支部の更なる発展に寄与できる報告となれば幸いです。
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