2010年6月20日 小清水原生花園
「原生花園」の元祖である、ここ小清水原生花園は、花はもちろん、草原性の野鳥がたくさん観察できる探鳥地としても知られています。
交通量が多くなって騒々しくなる前に鳥たちのコーラスを楽しみましょうということで、早朝6時からの開催です。
まず聴こえてくるのは『チュルチュルチュカチュカ』というシマセンニュウと、虫のような『ジリリリリリ・・・』というマキノセンニュウの声。それに、ノビタキやホオアカ、オオジュリン、ヒバリ、カッコウなどの声も加わり、なかなか賑やかです。どの種類もさえずる時にはハマナスやツルウメモドキなどの茂みの上に出てくるので、けっこうじっくり観察できます。
上空にはオオジシギが何羽も飛び交い、けたたましい羽音をたてながらディスプレイ・フライトを続けています。営巣に適した草地を物色しているのか、湖岸草原の上をオカヨシガモのつがいがぐるぐる飛んでいます。湖上にはショウドウツバメやオジロワシ、湖岸には水を飲みに来たアオバトの群れも見えました。
残念ながら期待されたシマアオジやツメナガセキレイの姿は確認できませんでしたが、清々しい天候の元、早朝の鳥見を存分に楽しむことができたと思います。
花はセンダイハギとヒオウギアヤメがピークを迎えており、それにちらほらと咲き始めたエゾキスゲやエゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)、エゾスカシユリ、エゾノシシウド、ハマナスなどが彩りを加えていました。
小清水はもちろん、ワッカなどオホーツク圏各地の原生花園はこれから最高の季節を迎えます。
確認種:アオサギ、マガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、スズガモ、トビ、オジロワシ、チゴハヤブサ、オオジシギ、キジバト、アオバト、カッコウ、ヒバリ、ショウドウツバメ、ハクセキレイ、モズ、ノビタキ、シマセンニュウ、マキノセンニュウ、ホオアカ、オオジュリン、カワラヒワ、ムクドリ、ハシボソガラス、(以上24種)
参加者数:34名(内訳:北見市7名、網走市11名、小清水町2名、大空町東藻琴1名、斜里町1名、湧別町3名、遠軽町生田原1名、津別町1名、アメリカ・カリフォルニア州7名)
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