2019年9月7日14時から、濤沸湖水鳥湿地センターにおいて、当支部の森羅万象を学ぶイベント「鳥塾」を開催しました。
今回は雁の里親友の会事務局長の池内俊雄さんを講師としてお招きし、「亜種ヒシクイと希少ガン類の復元」と題した講演を行いました。
急な開催となったため十分に周知できなかった面は否めないものの、当日は管内はもとより旭川市や道北の中川町、根室市などからのご参加も含めて30名の参加者が集まりました。
亜種ヒシクイの繁殖地での様子など、なかなか見られない貴重なスライドをたくさん拝見しながら、亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの形態や生態の違いや、亜種ヒシクイの渡りのルートについて詳しく解説いただき、小清水町・斜里町・大空町・網走市など、オホーツク圏南部は亜種ヒシクイにとって非常に重要な中継地であること、近年の日本での主要な越冬地や越冬個体数については不明な点が多いことなどもわかりました。
ハクガンやシジュウカラガンの増殖事業については、繁殖地での作業の様子などをユーモアたっぷりにお話しいただき、とても楽しく拝聴しましたが、その一方で「一度減ったものを増やすことがどれほどたいへんか・・・」ということをあらためて考えさせられました。
なかなか当地では池内さんのような専門家の方のお話を聴く機会がないため、今回はたいへん良い刺激をいただきました。今後、亜種ヒシクイをはじめとしたガン類の調査についても、支部で体制を整え、取り組んでいければと思っております。
以上、簡単ですがご報告とさせていただきます。
また今後もこのような学びの機会を随時設けていきたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。
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