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【探鳥会報告】101003/斜里漁港(斜里川河口)

2010年10月3日 斜里町・斜里漁港(斜里川河口)

今年もカモメの季節がやってきました!オホーツク圏のカモメ類は今頃が種類・数共に多く、観察会を開くには最も適しています。10時になり集合場所の知床斜里駅から観察場所の斜里川河口へ移動すると、ここ数年の中ではダントツの無数のカモメ類が集まっていました。例年、セグロカモメはオオセグロカモメの中にちらほらと混じる程度なのですが、今日は圧倒的にセグロカモメが多く、その中にオオセグロカモメや他のカモメ類が混じるような状況でした。また、風が強めだったせいか、多数のミツユビカモメも川面で水浴びをしていました。

多数のカモメ類が集まっている時は、珍しいカモメが混じっている可能性が高まります。早速、カモメ類の群れを右端から丹念に見てみましたが、残念ながら特に気になるカモメは見あたりません。次に川面で水浴びをしているミツユビカモメを1羽ずつスコープで覗いてみました。すると可愛げのある顔をした背の色の薄い大型カモメが目にとまりました。「カナダっぽいな・・・」と思いながらそのカモメの観察を続けると、水浴びをはじめ、識別の決め手のひとつである初列風切の模様を確認することができました。カナダカモメはオホーツク圏では1シーズンに1羽見られるかどうかという鳥です。いつかこの探鳥会で見られるかも?とは思っていましたが、本当に実現するとは驚きでした。

水浴び後にカナダカモメは行方不明になってしまいました。参加者のほぼ全員が解らぬまま「さようなら~」と残念な終了になりかけましたが、しばらくして砂浜で休んでいる姿を無事再発見できました。そして参加者の皆様もじっくりと観察することができました。

確認種:ウミウ、クロガモ、ビロードキンクロ、トビ、クロトウゾクカモメ、ユリカモメ88羽、ホイグリンカモメ成鳥2羽、カナダカモメ第4回冬1羽、セグロカモメ786羽(‘taimyrensis’10+-羽を含む)、オオセグロカモメ376羽、ワシカモメ成鳥1羽、シロカモメ成鳥7羽、カモメ35羽、ウミネコ174羽、ミツユビカモメ300+羽、アジサシ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上20種)、探鳥会終了後、オジロワシ亜成鳥1羽、キアシシギ2羽

※カウントデータは探鳥会終了後になべよしが行ったものを入力した。

参加者数:23名(内訳:北見市5名、網走市3名、斜里町5名、滝上町2名、湧別町2名、遠軽町生田原1名、小清水町2名、大空町東藻琴1名、根室市2名)

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