2011年1月30日 川湯温泉・ポンポン山
-10℃を楽々と下回る厳しい冷え込みの中、川湯エコミュージアムセンターに集まった参加者は4名。ちょっと寒すぎたかな?近年まれに見る参加者数の少なさでしたが、まあこういう時はこういう時なりに自由が利く楽しさがあります。
本来はセンター裏の遊歩道「アカゲラの小径」を散策する予定だったのですが、参加者の希望と、センターのレンジャーさんのアドバイスもあって、近くの「ポンポン山」まで行ってみることにしました。地熱が高く、真冬でもそこだけは雪が積もらずに「マダラスズ」という小さなコオロギの仲間も鳴いている・・・ということで知られる散策スポットです。
仁伏キャンプ場(冬季閉鎖中)付近の片隅に車を停め、森に入りました。文字通り森閑とした森の中を、冬芽や樹皮など樹々の特徴を確認したり、クロテンやキタキツネなどの動物たちの足跡を観察しながらスノーシューで歩くこと約1時間。真っ白だった世界が土と苔の色に代わり、もうもうと昇り立つ蒸気がポンポン山に到着したことを知らせてくれました。
スノーシューを脱いで付近を散策してみると、ツグミやシジュウカラなどが地表面で採食している姿が観察できました。耳を澄ませてみると、なにやら確かに虫の声。マダラスズが鳴いています。そっと地面に手を当ててみると、おお、確かにほんのり暖かい。蒸気が出ている近くなどは不用意に手を出すと火傷しそうなほどです。
快晴、無風の最高の天気の中こんな暖かなところにいると、なんだかいつまでも帰りたくないような気持ちになりますが、お腹の虫がマダラスズの音に合わせるように鳴き始め、やむなく後ろ髪を引かれる思いで後にしました。今度来る時は弁当持参でのんびりしたいものです。来年は、はじめから「ポンポン山」を目指す形で探鳥会を開催しようかな、と思いました。
確認種:アカゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、キクイタダキ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ウソ、ハシブトガラス(以上10種)
参加者:4名(内訳:網走市1名、弟子屈町1名、小清水町2名)
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