2014年4月19日
今年も4月1日より海岸調査期間が始まっておりますが、寒い日が多いため雪解けが進まず、思うように調査を実施できておりません。
今日も朝の気温-2℃。冷たい北風が吹き、時折雪がちらつく非常に厳しい条件下ではありましたが、予定通り網走市の二ツ岩海岸にて講習会を開催しました。
厳しい条件の中ではありましたが、なんと17名の方が参加して下さいました。
はじめに調査を行うことになった経緯とその意義について、また野帳や地図の記録の方法、野鳥の死体などの漂着物を見つけた場合の対応についてなどをご説明したあと、実際に全員で海岸を歩きました。
海岸には雪こそあまりなかったものの、大量の昆布が打ち上げられていました。この昆布によって、他の漂着物が覆い隠されてしまったのかも知れません。野鳥の死体は一体も確認できませんでした。
ただ、浜のやや高い位置に、1/3ほど砂に埋まるような形で20Lほどのオイル缶が発見され、中に重油様の粘性が高く真っ黒な油が入っていることが確認されました。
このオイル缶については私どもではどうにもできないため、場所の正確な位置(緯度経度)を確認した上で後日見つけやすいように流木で目印を付けておきました。
岸の高い位置にあるため、今すぐに再流出してしまうような可能性は低いと思われますが、そのままにしておくといずれ海洋汚染を引き起こす可能性があるため、撤去について市役所の方に相談をしたいと思います。
普段なかなか歩くことの少ない岩礁地帯の生物観察を楽しみながら約2時間ほど調査を行い、11時をもって解散としました。
ご参加頂いた皆さま、寒い中お疲れ様でした。いざという時(無いことを望みますが)の即戦力が増えることを大変心強く思います。
海岸調査期間は5月31日までとなっておりますので、もう少し暖かくなってから、本日お伝えしたことを思い出しつつ各自調査を実施して頂ければと思います。
講習会はまた来年も実施しますので、今回参加できなかった方も是非次回ご参加下さい。よろしくお願いします。
【参加者】17名(内訳:網走市8名、北見市2名、小清水町2名、美幌町1名、津別町1名、遠軽町生田原1名、雄武町1名、芽室町1名)
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